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脱進機の検討

デッドビート脱進機

Kicloboの脱進機をどの方式にするか調査検討している。振り子時計にするのであれば、一般的にはデッドビート脱進機にするのだろうが、ふたつ懸念がある。

ひとつは設計精度の懸念。ガンギ車を受け止めるロック面や、ガンギ車に押されるインパクト面の角度は精度が必要であり、製造性や瓶の中での組み立て精度に関わってくる。

もう一つは、ロック面やインパクト面の摩耗の懸念。ガンギ車と一定圧力で接触するため、高級な時計では人工宝石などが使われる場所。もちろん製造コストから採用できないため、できるだけ摩耗の少ない脱進機がないか検討している。

その他の脱進機

今のところ候補に考えているのは下記のもの

  • グラスホッパー脱進機
    文献によると摩耗性が少ないとのこと。製造性や組み立て性はこれから
  • 重力脱進機
    時計塔で採用される精度の高い方式。小さいビンの中で実用的に稼働するか要検証
  • デテント脱進機
    クロノメーターで使用されるもの。適切な板バネを製造できるのか要検討
  • ガリレオ脱進機
    参考にした動画では振動が大きそうで、ビンの中で稼働できるか要検証

いずれの脱進機も、実現できれば見ていて面白いものとなるので、検討続けていく。

試作

どの脱進機が現実性があるか、3Dプリンタで試作したいが、その前段階として LEGOによる試作を試みた。LEGOの組み立て精度で、脱進機としての用件が満たせるか見てみたい。そこで、世の中の達人たちの作品を参考に組み立てに挑戦したが、私のビルディング力では未だ稼働できていない。