前回の記事に書いた問題が解決した。
調査に時間がかかったのは、これまで見たことがない変な挙動のため。
下の動画の前半部分にあるように、問題の対象となるオブジェクトを移動させると、標準のLitシェーダーであるにもかかわらず、マテリアルが異常な変化をする。
その原因となったのは、動画にある通り、ライトプローブにあった。オブジェクトのライトプローブ設定をブレンドにしておくと問題が発生する。
このオブジェクトのライトプローブと、他のオブジェクトを比較すると、エディタ上の表示色が違っている。
問題となる方オブジェクトは赤い線で表示されている。この原因を探っていくと、ライトプローブの計算の仕方にヒントがあった。通常はそのオブジェクト(の中心)を囲むプローブの四角錐を求めてライティングを計算する。ところが、問題となったオブジェクトはシーン内の全てのプローブよりも下にあり、四角錐が計算できなかったため問題の光となっていた。
そこで、オブジェクトよりも下にプローブを追加することで正常なライティングとなった。
枠の下辺と左辺で若干色目が違うのは、含まれるプローブが異なるから。プローブ以外の光源がほぼないこのシーンでは仕方がない。